クスケー

徳門大介

2007年03月02日 10:57



 沖縄ではくしゃみをすると傍にいるひとが「クスケー!」なんて、叫びますね。
あれって呪文の一種なんですね。くしゃみをするときに魂に隙ができ。その隙をねらって悪霊がのり込む。そこを傍にいる人が「クスケー!」(くそ食らえ!)なんて、呪文を唱えるのでです。さて、日本語ではその形ばかりが「くしゃみ」という言葉で残っているのです。言えば僕らの盲腸のような痕跡器官となっているのです。
 本来「くそ食め」が「くっさめ」になり「くしゃみ」となって現在に至っていると言われています。
 沖縄には傍にいる人を守ってあげたいという気持ちからか、現在も呪文の原型を温存し、原型のまま「クスケー」と言っているのです。今日もどこかでくしゃみがおこると「クスケー」と叫んでいることでしょう。

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