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2009年04月18日

シーミーダラダラ



 清明祭の季節になりました。新聞に折り込みされてくるチラシの中には清明蔡の重箱セットなどが目に付くようになりました。地域によって清明祭(ウシーミー)の日程はまちまちです。先日、髪を切りに読谷の理髪店に行ったのですが、読谷では集落単位で清明祭の日程が異なるとのことでした。
 私の門中も大きな亀甲墓を持っているんですが、先週ウシーミーを済ませてきました。午後は混み合うので比較的空いている午前中で行ったのですが、既にマイクロバスで来られたメンバーでお墓は列ができていました。
 さて、清明祭のころはよく天気が崩れ雨がしとしとと降る日が多いのです。このような天気のことを沖縄ではシーミーダラダラと呼んでいます。気圧配置が冬型から夏型への過渡期で不安定な状況で雨が多くなる時期なのです。  


Posted by 徳門大介 at 10:26Comments(2)気象

2009年04月14日

アバサー



 針だらけなのですが、那覇の公設市場に行くと皮を剥がれた哀れな姿で売られてますね。見た目とは対照的なアジクーターなのですよね。
ただ、沖縄でアバサーというとおしゃべりでうるさい人のことをいいます。ですから、「あんたはアバサーだねー」ねんて言われた事があるひとは……。
 さて、このアバサーですが、岩などに付着した海藻などを好んで食べています。サンゴが水温上昇で死んだ後に海藻は生え、激増したこともあるのです。  


Posted by 徳門大介 at 10:00Comments(1)動物

2008年08月11日

ビーチパーリー


職場の人気者によるサプライもあるビーチパーリー


 沖縄の夏といえばビーチパーリーでしょうか。米軍支配下にあった頃の名残で、ビーチパーリーは沖縄では家族や親せきでやったり、職場でやったり、気のあった仲間でやったりと形はいろいろ……。何人かの中にはお祭り男とか女がいますね。ビーチバーリーを盛り上げる重要人物なのです。

 共通語はビーチパティーなのですが、方言はビーチパーリーとなっています。歴史の浅い方言ですね。  


Posted by 徳門大介 at 11:36Comments(0)文化

2008年07月24日

ハマユウの花


ハマユウの花は夏の浜辺の風物詩
 
ハマユウの実はどことなく面白い形  葉は長く潮風に強い


 青い空と青い海に白い花でさわやかさを加えてくれるのがハマユウでしょうか。別名ハマオモトとも呼ばれています。
沖縄の方言名は広域でサダクビーと呼べれていますが、管時事間ではサニク、宮古島ではビング、石垣島ではタビシカ、久米島などではブッターなんて呼ばれているようです。この植物に関してはどこをみて命名しているのかわかりにくいですね。
 
  


Posted by 徳門大介 at 12:30Comments(0)植物

2008年07月23日

ニンブトゥカー


夏の食べられる野草の定番 ニンブトゥカー 和名:スベリヒユ


 毎日暑い日が続いていますが、庭先で元気に伸びている野草がありますね。ニンブトゥカーです。子どもの頃は夏休みになると田舎(南城市)のじいちゃんばあちゃんの家に泊まりに行くのですが、豚小屋の豚に毎日ニンブトゥカーを食べさせていましたね。ニンブトゥカーを投げ込むと豚がたいそう喜んでくれたのが印象的でした。

 最近は豚も身近では飼育できなくなりましたが、ニンブトゥカーとの関係は今でも続いています。ニンブトゥカーをサッと茹でてお好みのドレッシング(ゴマだれよし、ユズ醤油よし……)をかけてぱくぱく食べています。

 マツバボタンと同じ仲間なので夏には強いのですよね。歯ごたえもあって美味しいですよ。たまーに、公設市場でも販売されことがあります。公設市場を散策するときはご注意を……。市場に行かなくても公園でたくさん採れるよ……と、いうご意見も聞こえてきそう……

詳しいことを知りたい方は下記の本に草全体の写真など載ってますよ。ニンブトゥカーを知るだけで夏の葉野菜の少ない食卓がにぎやかになりますね。

参考にした本:「沖縄の自然を楽しむ野草の本」94ページ

  


Posted by 徳門大介 at 10:34Comments(0)植物

2008年07月22日

サンサナー


羽化したばかりのサンサナー(クマゼミ)


 夏休みも始まりました。サンサナーの季節ですね。朝は6時頃から盛んに鳴き始めます。サンサナーはセミの総称で呼んでいる地域が多いですね。クマゼミは主にアササー、アブラゼミはナービカチカチー、クロイワニイニイはジージーと呼び分けているようです。
皆さんの住んでいる地域ではどうなっていますでしょうか。

 今日、本土出身の方から驚きのメールを頂きました。「沖縄にでは一生懸命セミ採りをする子どもの姿が見られて微笑ましい」と……。本土ではセミ採りをする子どもの姿は見られないというのです。私もそう思います。私などは子どもにかこつけてセミ採り、バッタ採り、トンボ採りとおじさんになっても健在なのですから……子ども達がセミ採りしなくなると単なる変なおじさんになってしまいますね。
  


Posted by 徳門大介 at 22:59Comments(0)動物

2008年07月21日

カタブイ


遠くに青空が見えているのに手前は土砂降り


 夏の沖縄でよく起こるのがカタブイですね。にわか雨というのか所により雨というのか……
晴れた日が続いて日射利用が増してくると大気が不安定になって積乱雲があちらこちらにできます。積乱雲の下では上昇気流が盛んになり大粒の雨が降ったりするんですね。
 
 この時期発達した積乱雲の下では竜巻も盛んに起こりますので注意が必要ですね。竜巻のことをタツジュー(竜のシッポ)なんて呼んでいますよ。
  


Posted by 徳門大介 at 14:54Comments(0)気象

2008年07月13日

クワガタムシの季節


和名:オキナワヒラタクワガタ 方言名:ハサマー、ヤマオバサン


 暑くなってクワガタムシが樹液を求めて出てきました。宜野湾市の小学校の樹木には多くのクワガタムシが来ています。まわりに深い森がないので食料の食糧事情がよくないせいでしょうか小振りなものが多いのです。
 方言名はハサマーとかやんばるではヤマオバサンと呼ばれていました。一瞬、山叔母さんと思ってしまうんですが、山、大、バサミの意味なのですね。やんばるのミカン畑に行くとリュウキュウノコギリクワガタがいます。
 沖縄ではタブノキ、ゲッキツ、アカメガシワの木に良く付くと言われていました。南城市ではタブノキのことをハサマーギ(クワガタムシの木)と呼んでいるくらいです。最近増えてきた街路樹のタイワンモクゲンジのもよく見られるようになりました。写真はタイワンモクゲンジについているオキナワヒラタクワガタです。


参考にした本

沖縄の方言で楽しむ生き物いちむし

○沖縄の自然を楽しむ 昆虫の本
○沖縄の野山を楽しむ 植物の本 改訂  


Posted by 徳門大介 at 18:54Comments(3)動物

2008年06月30日

ヤールー対カラジクェー


ヤールー対カラジクェーの対決やいかに……


 こんばんは。昼間自宅の天井にカラジクェー(カミキリムシ)を見つけておいたのですが、後から写真を撮ろうと思ってそのままにしておきました。で、夜みてみるとヤールーと対決の姿勢。若干カラジクェーが逃げに転じているようだが、ヤールーも手も足もでないよう。
 にらみ合いは続いています。このようなことは夏になって昆虫が多くなると日常茶飯事。真夏の夜の常時って感じですね。
では、結果は明日のブログにてお知らせしますね。
その後見てみるとヤールーが行方不明でした。
カラジクェーを食べるのをあきらめたようです。





参考にした本 沖縄の方言で楽しむ生き物 いちむし(動物編)
  


Posted by 徳門大介 at 23:54Comments(2)動物

2008年06月14日

ソーミングサ


沖縄方言:ソーミングサ  和名:アメリカネナシグサ


 先日サンゴの産卵の下見で海まで行ったら海岸の植物の上に網を掛けたような、スパゲティーの麺を撒いたような感じで植物が生えていました。方言名はソーミングサ(素麺草)のようです。まあ、見たままの名前なのですが誰でも覚えやすくていいのかも……
 最近では那覇市の久茂地側沿いのモノレールの線路の下にも繁茂していますね。通りがけちらっと探してみるとおもしろいですよ。
  


Posted by 徳門大介 at 10:38Comments(0)植物

2008年06月11日

ミックヮーゼー


沖縄方言名:ミックヮーゼー  和名:オンブバッタ



 ミックヮーゼーを直訳すると“盲のバッタ”の意味になる。最近では“盲”は差別用語になるので使わなくなったが、今回は意味として紹介しています。
写真を見て分かるように複眼が極めて細いことからそのように呼ばれたと思われます。
 子ども達からは「ショウユバッタ」とか「オンブバッタ」と親しまれています。


参考にした本 『沖縄の方言で楽しむ生き物いちむし』
  


Posted by 徳門大介 at 11:13Comments(0)動物

2008年06月09日

アーケージュー


沖縄方言名:アーケージュー  和名:ハラボソトンボ


 トンボは蝿や蚊などを食べてくれるので昆虫の中でも好きな人は多いのではないでしょうか。
ハラボソトンボは琉球列島に生息するトンボで知られてましたが最近の報告で本州でも確認されました。地球温暖化の影響か?はたまたハラボソトンボが北国にあこがれて旅をしたのか?
 沖縄で現在使われているアーケージューという方言はどうも、平安言葉のアケズが言葉の吹きだまり現象で沖縄に温存された形のようです。温存された形にはオナゴがイナグ(女性)、ワラベがワラビ(子ども)などがあります。
 アーケージューより古い方言の形はターマーだったと考えられます。


沖縄の方言を楽しみたい方へご紹介 沖縄の方言で楽しむいきもの いちむし   


Posted by 徳門大介 at 15:49Comments(0)動物

2008年06月09日

ヌカバチャー


方言名:ヌカバチ、ヌカバチャー 和名:チビアシナガバチ


 沖縄の方言を調べていると危険な動物の名前はブレが少ないですね。地域によって呼び方が違うと違う地域の人々で共同作業のときに困るからでしょうか?
聞き取りでこんな小さな虫なのにズバリ、ヌカバチまたはヌカバチャーと答えてきたのには正直驚きました。

 考えてみると昔は生活の必需品が食事のたき付けに使うチガヤやススキでした。そのチガヤやススキに巣を作り昔に人々を刺して困らせたに違いないのです。
で、何処の村でもよく覚えられていたのでしょう。それも村を越えて語られたので統一性が高まったと思われるのです。


沖縄の方言を楽しみたい方へご紹介 沖縄の方言で楽しむいきもの いちむし
  


Posted by 徳門大介 at 00:10Comments(0)動物

2008年05月28日

ユーナモーモー


方言名:ユーナモーモー 和名:ハスオビコブゾウムシ


 ゾウさんのような口(吻)を持った昆虫です。和名ではゾウムシとなっていますが、沖縄の方言ではモーモー(ウシさん)の意味となります。背中のあたりの丸みが休んでいるウシさんの背中に似ているからでしょうか? このモーモーはユーナー(オオハマボウ)によくついていることからユーナモーモーと呼ばれているのです。ユーナの木を見つけたら葉の裏あたりを探してみると見つかるかもしれませんよ。  


Posted by 徳門大介 at 18:46Comments(0)動物

2008年05月27日

イジュ


方言名:イジュ 和名:イジュ


 梅雨に入り山野は一面白い花ですね。近づいてみるとこんな可愛い花が咲いていました。
方言でもイジュだし、和名でもイジュなんですね。
  


Posted by 徳門大介 at 20:22Comments(0)

2008年05月26日

トントンミー


方言名:トントンミー 和名:ミナミトビハゼ


 マングローブの生えている干潟にはぴょんぴょん跳びはねるハゼがいますね。ミナミトビハゼです。方言ではトントンミーと呼ばれ親しまれています。  


Posted by 徳門大介 at 23:31Comments(0)動物

2008年03月19日

アタク


和名:キノボリトカゲ

 
 テレビ番組でエリマキトカゲが紹介されてからというものブームになり、沖縄の野山から姿を消しつつあったキノボリトカゲがブームも去り少しずつ数を回復しています。
 キノボリトカゲの方言名は多く、『沖縄の方言名を楽しむ生き物 いちむし』ではなんと24種類の方言名が紹介されているのです。
 しっぽをサツマイモの蔓で縛って豚に投げて豚とケンカさせて遊んだことからウヮートオーヤー(豚とケンカするやつ)、キノボリトカゲ同士ケンカさせて弱ってくると唐辛子を食べさせてカツを入れたことからコーレーグスケー(唐辛子を食うやつ)など今冷静に考えると動物虐待そのものなのですが、オモチャの無かった時代の子ども達の楽しみの一つだったのですね。
 いろいろな方言名があるのですが、それぞれの方言名に文化的背景があって楽しいですね。
 ちなみに沖縄広域で呼ばれているアタクはキーアタクが短くなったものだと考えられます。アタクは技の巧みな者のことを差し、キーアタクは木登りが巧みなやつと言う意味です。で、キーが省略されてアタクと呼ばれるようになったのでしょね。
  


Posted by 徳門大介 at 17:08Comments(3)動物

2008年03月15日

いちむし


沖縄方言ファン待望の一冊!
 郷土図書の本が増えて各書店産にコーナーをつくってますが、今月に入って『沖縄の方言で楽しむ生き物 いちむし』という本が発売された。
 家畜としてポピュラーなヒージャー(山羊)からアイコー(蟻)まで実に120種の動物の方言名、それも宮古・石垣から久米島、慶良間、伊江島、本当は南部、中部、北部の方言ももうらされている。
 ちなみに山羊は南部ではヒージャーでHの発音なのですが、山原に行くとピージャーでPの発音、中部辺りにはフィージャーとFの発音の場所があるとか・・・。方言の発音進化ではP→F→Hと進化して来るらしい。
 この本では古い形の方言は劣っていると言うわけでなく、方言はこの地域だけのオンリーワンなので大切に語り残していくことを願っている。
 スズメは何処でもクラーなのだが、クラーの由来が詳しく語られていておもしろい。

 詳しくはこちらをどうぞ アクアコーラル企画

   


Posted by 徳門大介 at 23:44Comments(2)動物

2008年02月25日

8つの眼を持つ


フェートゥイクーバー 和名:ハエトリグモ


 きょうは8つの眼で蝿をしっかりと見つめて飛びかかるハエトリグモをご紹介!
沖縄の田舎の家なら少なくとも数匹は飼っていると思うのですが……。(最近は田舎暮らししてないのであまり今の田舎の様子はわからないので)
 蝿にそーっと近づき一気にジャンプして蝿を捕らえます。英名はその名もズバリ、ジャンピングスパイダーといいます。
 蝿は北部ではペー、中部あたりではフェー、南部ではヘーと呼んでいるようですが、なぜかハエトリグモはヘートゥクーバーとはならず、何処で聞いてもフェートゥイクーバーなのです。地域によっては単にクーバーで片づけてしまったりします。ゴキブリを捕らえるアシダカグモ(脚を広げた大きさ13センチ、何とCDの大きさ)も8ミリくらいの小さいクモもクーバーなのです。
  


Posted by 徳門大介 at 17:49Comments(1)動物

2008年02月08日

トーダーガ


方言名:トーダーガ  蛾のさなぎ
 

 畑を耕していたらこんな物が出てきました。蛾のさなぎです。頭と胸の部分を持っておしりを上にするとプリプリと向きを変えます。
 沖縄の子ども達はこのさなぎを見つけるとトーダーガ(唐の国はどこだ?)とサナギに訊ねるのです。するとプリプリとおしりを振ってその方向を知らせると言うわけです。
 アレンジされて「ピーピッチャーシ ターガ?」(おならをしたのは誰?)と訊ねたりしてましたね。
  


Posted by 徳門大介 at 00:28Comments(0)文化